in-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”に株式会社鉄道会館 代表取締役社長 野﨑哲夫氏登場。
スキー嫌いが、スキー場の社長に。
「中学時代に学校のスキースクールで、スキーに行ったことがあるんです。まったく思うように滑れなかった。それに、寒いでしょ。もう、スキーなんかやるもんか、と。それが、スキー場の経営者になるんですから、戸惑うのも無理ありません。しかしどこに行っても現場第一主義でしたから、このままじゃいかん、リフトの運行員の皆さんと話すためにもスキーを滑って行かなければならなかったので、まじめに練習しました。ワンシーズンもやっていればさすがに上手になって、だんだん好きになっていったんです。」またスキー場ですから、毎日ケガをされるお客様がいらっしゃる。鉄道の安全レベルに慣れている立場から、そのあたりのリスクもカバーしなければいけない。もともと現場に出ていくのが好きなタイプですから、社長である私自身が率先して汗を流しました。みんなで、新しいアイデアを出し合いながら、全従業員と一丸となって再生していったのです」。新しいことに挑戦する時には、まずNOから入らない。YESにするために何をすべきか、社長が率先して行動することで雰囲気が一変した。社員たちの士気が上がる。さまざまなアイデアが功を奏し、業績が傾きかけていたスキー場に、大挙して若者が集まるようになった。従業員たちにも笑顔が戻ったことだろう。ところで、この「ガーラ湯沢」は駅の名称でもある。越後湯沢駅で上越新幹線から分かれた線上にある「ガーラ湯沢駅」は、スキー場利用者のために、民営後、新たに開業した駅である。駅前にスキー場が広がるロケーションは世界でも珍しく、このスキー場の経営者ということで、野﨑はのちにフランスで開催された「国際スキー・リゾート経営者会議」に日本代表として招かれ、講演している。バンクーバーに続き、2度目の海外講演である。いずれにしても「ガーラ湯沢」は、当時国鉄民営化の一つのシンボルでもあった。このシンボルを蘇生させた意味は大きい。・・・。
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