in-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”にクオルス株式会社 代表取締役社長 高波利幸氏登場。
運動神経抜群。アスリートとして軌跡。
勉強も、スポーツもできた。小学生の頃は、「体育の先生になれる」とみんなが言っていた。先生は、子どもたちの憧れだったのだろう。勉強も、スポーツもできる高波なら、「先生になれる」。この一言も賛辞だったに違いない。
春夏は陸上、冬はスキー、夏はもちろん水泳に精を出した。
中学は受験し、見事、国立大学の附属中学に進学している。頭が良かった証拠だろう。中学・高校では、勉強よりスポーツに傾倒した。なかでも陸上部で、800メートルという距離を走り、県の強化選手として全国上位レベルの記録を残した。
「大きな大会になると結果を残せず、悔し涙を流せた純粋な青春時代でした(笑)」。
高校では、バイクにも夢中になった。400ccのバイクを駆り、無断で学校に通学したりもした。暴走族というのではない。レーサーを目標にライセンスを取った。「かっこいい」、そういう一つの尺度が高波を動かすようになる。
飲食店経営者をめざして。
偏差値でいえば、地元では上から3番目ぐらいの高校だった。だから、大学に進学する生徒も多くいたはずだ。だが、高波は大学進学という道を進まず、料理の世界に入るため専門学校の門を叩いた。
「良く通っていた喫茶店のオーナーに刺激されて…」と高波。進んだのは東京にある「服部栄養専門学校」だ。
「服部栄養専門学校」はわずか1年制だったが、この1年のなかで、ヨーロッパに研修に出かけたことが高波の人生を決定づけることになる。当時、本人はそのつもりではなかったかもしれないが、その後「イタリア」が間違いなく、高波の人生のテーマになるからだ。
「フランス、スペイン、イタリア、どの料理も良かったんですが、私にはイタリアがいちばんよく似合うような気がしたんです」。
専門学校卒業後、イタリアレストランに就職する。 続く・・・・。
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