in-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”に株式会社I-GROUP 代表取締役社長 石川一也氏登場。
監獄レストラン「アルカトラズ」にて。
ビーカー、試験管、水鉄砲…。多少のことでは動揺しない石川も、戸惑ったに違いない。監獄レストラン「アルカトラズ」がオープンする3時間まえの話である。「バーテンダーをやってくれないかと言われ、給料もハンパなく良かったんで引き受けたんです。でも、オープン直前になっても、調理場の片隅にバーらしきものがあるだけで。しかも、後3時間後にオープンする段階になってもレシピ一つ決まっていなかったんです。代わりに、出てきたのが、ビーカーや試験管や、水鉄砲だったんです(笑)」。少し、注釈がいる。監獄レストラン「アルカトラズ」は、文字通り監獄をイメージしたコンセプトレストランである。ディティールにこだわり、グラスの代わりにビーカーなどが用意されていたのである。あまりに奇抜なレストランだったからだろうか。2週間は、客入りもそれほどよくなかったそうだ。ところが、TVのニュースに登場しとたん、電話が鳴りっぱなしになる。「半分は予約などの問い合わせで、半分は、なんという店をつくるんだというクレームでした(笑)」と石川。ただ、その日を境に、連日、盛況。6時のオープンから深夜1時まで。行列はなくならず、石川たちスタッフは息もつく暇がなかったそうだ。忙しかったが、石川が飲食に心底、魅せられたのは、この時ではないだろうか。
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