in-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”に“丸亀製麺”の株式会社トリドール 代表取締役社長 粟田貴也氏登場。
20代の決断。
母の勧めもあり、秋採用で父や兄と同じ警官をめざした。無事採用されたが、結局、1年浪人して大学進学の道を選んだ。神戸外語大学の夜間。いろんな人間がいた。アルバイトにももちろん精をだした。その時、出会ったのがあるケーキ屋の店主。
店主になるのも、悪くないと思った。「起業」。まだ不確かだが、起業の二文字が頭に浮かんだのはこの頃。ケーキ職人をめざしもしたが、人と接する楽しみも知った。起業が明確な目標となる。
大学を2年で中退し、起業に向け次の一歩を踏み出した。20代の決断である。といっても、開業資金はない。あるのは、志のみ。まず資金を手当てしなければ話にならなかった。
当時、まったくの未経験者にできる資金獲得の道は、そう多くない。新聞に掲載されていた広告を頼りにある運送会社に就職する。
早くゴールに到達するための回り道だった。しかし、生半可な気持ちでは務まらないとも思っていた。「私は弱い人間だから」と、自らを追い詰めるように入寮を決意。
ハードワークの代わりに手取りで45万円を超える給与が貰えた。仕事に疲れ、月1度か2度かの休日は爆睡。もちろん遊ぶ暇もない。唯一の贅沢が「赤提灯」だった。この「赤提灯」が、もう一つの選択肢となった。ケーキ屋もいいが、これもまたいい。方向転換。「ケーキはひとつ数百円でしょ。赤提灯なら1度行けばだいたい2000円ぐらいは使います。そろばんを弾いても、こちらがいいと思ったんです」。・・・・。
株式会社トリドール 代表取締役社長 粟田貴也氏
(社長記事やグルメ情報など飲食の情報はキイストンメディアPR事業部まで)
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