in-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”に株式会社外食文化研究所 代表取締役社長 水口憲治氏登場。
クリエイティブの世界から飲食の世界へ。
19歳のとき、ある転機が訪れた。飲食店のオープニングスタッフとして入った水口は、開店前にやってきたその店舗担当のインテリアデザイナーの姿に目を奪われた。白髪で、60歳近いにも関わらず、なんとも表現しがたいカッコよさが漂っている。「衝撃的だった。こういう大人になりたいと思った」。その瞬間、水口はインテリアデザイナーになることを決意。アルバイトとかけもちしながら夜間の専門学校に通い、24歳のとき、代官山の有名なデザイン事務所に就職した。ここでも水口は、必死に働いた。徹夜や泊まり込みは当たり前。家に帰るのは週1日ぐらい。深夜3時から打合せが行なわれることもあったという。そんな生活サイクルを余儀なくされていたため、同僚は続々と体を壊し、退職。気づけば水口は、経営者の右腕的ポジションになっていた。仕事の多くは、飲食店のインテリアデザイン。多くのオーナーと向き合いながら、繁盛店をつくるにはどうすればいいか、を日々考えていた。そんな毎日を送るにつれ、入社当初の「30歳までにデザイナーで独立したい」という夢が、次第に「飲食で独立したい」に変わっていった。そして26歳のとき。デザイナーでの成功が見えていたものの、3年勤めた会社を退職。飲食への第一歩を踏み出すこととなった。・・・。
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