in-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”に株式会社喜代村 代表取締役社長 木村 清氏登場。
生活費を捻出するためのアルバイトが、木村の進路をかえる。
通信教育生ながら、木村の勉強ぶりはすさまじかった。2年生までに3、4年で学ぶ講義も受けさせてもらったそうだ。受けると決めた司法試験まで後、半年ぐらいになった頃だろうか。生活費がなくなりかけ、百科事典を販売するアルバイトを始める。これが木村の一つの転機になった。27万円という文言に誘われ、始めたアルバイトだったが、コミッションセールスだったため1ヵ月やってもらったのはわずか4万円。家賃と生活費に消えていった。昼飯を買うお金もない。どうすればいい。試験も迫ってくる。そんなある日、公園のベンチに座る木村の元に子どもたちがあつまってきた。何をすればいいかわからない木村がブツブツと商品の百科事典を読んでいたからだ。木村は耳を傾ける少年少女たちの姿がかわいらしくなり、読んであげていると、その親たちが興味を持ち出した。ワンセット、ツーセットと売れ始める。これが評判になり、1.5ヵ月で500刊も販売することができた。この販売数のおかげで「印刷まで間に合わなくなってしまった」という。当時の営業部長まで木村のやり方を真似始めたぐらいである。だが、このアルバイトは早々に辞めている。約束通りの給与が支給されなかったからだ。この後の、1974年、木村は水産会社に通信教育を受ける学生の身分で入社した。この仕事が木村のその後を決定づけることになるのだが、入社当時は、まだ司法試験合格があくまで目標だった。・・・。
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