in-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”に株式会社シャンティーカレー 代表取締役社長 大竹幸義氏登場。
ゼロからの出発。移動式カレーショップが走り出す。
起業を決意したことで大竹の目には、以前の輝きが戻ったのではないだろうか。大竹がまず考えたのは移動式のカレーショップだ。「同様のお店があって、これはいけるなと」、ただ真似をするだけではない、カレーの味も磨き上げた。「素材にも、ハーブとココナツの使い方にもこだわりました」。実際、この味ができるまで1年間、365日をカレーの味づくりに費やした。ようやく納得の味ができ、好天に恵まれたある日、はじめて移動式カレーショップが走り出した。向かったのは青山。よし行くぞぅ、大竹の気持ちは高ぶっていたに違いない。用意したカレーは100食分、前日にチラシも配布済みだった。「100食では足りないかも」という不安も頭を掠めた。
しかし、その日、売れたのは7食。うち2食は友人が買ってくれたものなので、実質5食である。あまりの計算の違いに、言葉もみつからなかった。子どもの頃からスポーツ万能、好きになれば何でもでき、実際、好きなように生きてきた大竹にとって「初めて味わった苦い挫折の味だった」。・・・・。
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