減少が続いている日本人の海外留学が回復の兆しを見せている。語学力やビジネススキルに磨きをかけようとする若者が増えてきた。
就職難に加え、企業のグローバル化が加速していることで学生らの意識が高まっているようだ
◆相談者2、3割増
今年1~3月の長期・短期留学の相談者数が大学生・社会人ともに昨年より2、3割増えた。※留学ジャーナルより
相談者数は例年5月にピークを迎えるが、今年は東日本大震災の影響で1カ月ずれこみ、6月は昨年比26%増。ピークを逃した3~5月もほぼ前年並みで推移した。
◆企業のニーズに対応
日本人の留学者数は平成16年をピークに減少が続いている。文部科学省の集計によると、20年に海外の大学などに留学した日本人は前年より11%少ない6万6833人。学生の「内向き志向」、不況、就職活動の早期化などの影響が指摘されていた。
留学ジャーナルの調査でも、相談に訪れた大学生の8割が「企業のグローバル化の流れが自身の留学に影響を与えている」と回答。
■大学生の8割「企業のグローバル化が留学に影響」
「企業のグローバル化の流れはあなたの留学に影響を与えていますか」との質問に、大学生の80%、社会人の67%が「そう思う」「ややそう思う」と答えた。
「留学で身につけたいもの」(複数回答)としては「語学力」「コミュニケーション能力」「海外経験」の順に回答が多かった。
(産経新聞 2011.9.1)
これからの飲食業界の人材は留学経験者が必ず必要な時代がすぐ近くに訪れると思う。