次世代の学校“スクーリング・パッド”も運営されているin-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”に株式会社カゲン 代表取締役 中村悌二氏登場。
父と兄と野球と。
父は司法書士事務所を開業していたし、親族も大半が商売人。そういうことも関係して、中村は「幼い頃からサラリーマンにはならない」と漠然と思っていたそうだ。
父は、「新しいモノ」が大好きで、東京に新しいホテルができたと訊けば中村を連れて東京に向かったという。中村はこの父と同様、流行に敏感な兄からも影響を受けている。音楽にファッション、2つうえの兄は、中村にとって憧れの対象だったのかもしれない。
しかし、中村自身は、小学校から野球に没頭する野球小僧だった。当時のことだから頭は丸刈りだったのではないか。ちなみに野球は大学までつづけ、大学にも野球推薦で進学している。
父と兄、そして純朴に白球を追いかけた野球小僧の時代は、いずれもいまの中村の骨格となっている気がする。
就職はせずアルバイトで社会人スタート。
1982年.大学を出れば就職するのが、まだ当然の時代である。しかし、中村は就職にまったく興味がなかったそうだ。興味・関心があるといえば、ファッションのみ。就職する気はなかったから、アルバイトでマリン系ウェアの先駆けブランドに潜り込んだ。
「日商1000万円、月商3億円」のショップが中村のスタートステージとなった。手を抜くためにアルバイトで雇用されたわけではない。中村はスグに頭角を表し、社員に昇格。新ブランドの新店店長に抜擢された。
半年以上、休まず仕事をした。清掃から販売・ディスプレイ、そして販促企画・売上管理などもすべて1人で取り仕切った。
汗まみれになり、理不尽なことも経験した。だが、「それが私を鍛えてくれた」と中村は当時を振り返る。やりきった、そういう思いもあったのだろう。27歳で中村氏はこの会社を退職している。・・・・。
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