in-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”に株式会社トランジットジェネラルオフィス 代表取締役社長 中村貞裕氏登場。
好奇心を育てる訓練。
「いろんな事業を起ち上げていくんですが、そのなかでいちばん良かったのが、母と2人で始めた『弁当事業』です。28歳で家を建て、私が小学高学年になる頃には、何倍も大きな家に移り住みましたから、相当、もうかっていたんだと思います」。
「事業が軌道に乗ると、親戚も手伝ってくれるようになって、広い家の中は人であふれます。早稲田の学生もうちの家を根城にしていました。結局、父は8年も大学に籍を置きつづけるんです。兄たちの気持ちを考えれば、大学を辞めるわけにはいかなかったんでしょう」。
考えてみれば、父の行動力も、先見の明も、いまの中村に引けを取らない。
その父から中村は、大きな影響を受けている。
「私が、中高の時の挨拶は、おはようでも、お帰りでもなく『何が流行っている?』『何がイケてるんだ?』なんです。そう言われると期待に応えようと、私も情報収集するんです。もともと好奇心旺盛だったんでしょう。そんな風にしているうちに、どんどん視界も広がり、でっかいアンテナが私のなかに組み立てられてきました」。
つまり、いまの中村をつくるきっかけを、父は与えつづけた。「何が流行っている?」。父の問いに健気に応えようとする中村の姿を想像すると微笑ましくもあるが、それは一つの訓練だった気もしなくはない。・・・・。
株式会社トランジットジェネラルオフィス 代表取締役社長 中村貞裕氏
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