in-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”に有限会社ベルニーニ 代表取締役社長 松本賢悟氏登場。
大学中退。そして、始動。
学校をサボることはなく、要領も良かったという。しかし、事あるごとに学校に呼び出され、頭を下げてくれた母の功績も大きかったのではないだろうか。教師からは「2回も処分を受けた生徒に、大学への推薦を出したことなどほとんどないからな」と釘を刺されながらも、松本は無事に高校の卒業を迎え、さらには大学への切符を掴んでいた。
将来の喫茶店経営に少しでもプラスになるのではないか。そんな思いから、経済学部の経営学科を選ぶ。ところが大学では一般教養のつまらない講義が続き、喫茶店のマスターを目指す者への助言やヒントは何一つ聞くことができない。松本はわずか1年で大学に飽きてしまった。
そんなある日、松本は父を相手にこう切り出した。「残り3年分の学費を、喫茶店の開業に投資してくれないか」。一般的な父親なら、まずは退学に猛反対するはずだ。しかし、松本の父は違った。「喫茶店で出す軽食やデザートを、おまえは何か一つでもつくれるのか。もし本気なら、死にもの狂いで料理の勉強をしたらどうだ」。松本にとって、これ以上の的確な助言はなかったはずだ。
人が決めたことを強制されるのが嫌で、自由を求めた。舐められるのが嫌で、背伸びをした。強さこそがすべてだと信じて、拳を固めた。ワルのレッテルを貼られても、気持ちは白く純真で、仲間を大切に思う。そして、なにより半端を嫌い、腹を決めたら筋を通し、がむしゃらに貫いていく。潔く自らの退路を断ち、松本は自分の定めた道を歩みはじめた。・・・・・。
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