in-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”にワタミ株式会社 兼 ワタミフードサービス株式会社 代表取締役社長 桑原豊氏登場。
炭火焼だいにんぐ「わたみん家」、起爆剤となる。
前回、お話を伺ったのは、桑原がまだグループ会社のワタミダイレクトフランチャイズシステムズ(株)の社長だった時のことである。ワタミ株式会社の社長となり、グループ全体を指揮されるいまとは立場がむろん異なる。
だが、当時からワタミの存亡をかけた戦いを指揮されていたのは間違いない。今回、改めてそのことを確信した。
「私がワタミダイレクトフランチャイズシステムズ(株)で指揮していた『わたみん家』には、二つの使命・役割があったんです。一つ目は居食屋「和民」に次ぐ業態・ブランドの確立、そしてもう一つが独立を希望するスタッフに対して、新たな道を示すことだったんです」。
現在、炭火焼だいにんぐ「わたみん家」は、200店舗を越え、オーナー店も約100店舗となり、その使命は十二分に果たしている。
「『和民』の後発のブランドですが、ある意味、ワタミのDNAをどこよりも引き継いだのが『わたみん家』でした。店舗スタッフも、ワタミらしくみんな元気だし、明るく、業態を立ち上げるのに皆一生懸命でした。こういう『和民』が失いかけていたかもしれない『ベンチャー精神』を今度は逆に移植しようということで、私が両方の会社をみるようになったんです」。
桑原がみていた「ワタミダイレクトフランチャイズシステムズ」と「ワタミフードサービス」が一つになり、既存ブランド「和民」が再び、勢いを取り戻していく。
その後、桑原はグループの統括会社であるワタミ株式会社の代表取締役社長に就任する。これが2009年6月のことである。
一方、「わたみん家」は、独立支援のパッケージとしても機能している。「独立には、資金と人と業態という3つのことが大事になります。私たちは資金も人も援助しません。ただし、業態はお譲りしていこうと。とはいえ、『和民』では少し大きすぎる。その点、『わたみん家』は、コンパクトですから資金も人も少なくて済む。そういう意味ではより独立しやすい道をつくれたと思っています」。
すでに独立組は100名を超え、現在、グループの120店舗が、それら独立オーナーによって運営されている。そういう意味ではこちらでも起爆剤の役割を十二分に果たしているといえるだろう。
ワタミ株式会社 兼 ワタミフードサービス株式会社 代表取締役社長 桑原豊氏
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