in-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”に株式会社シャルパンテ 代表取締役 藤森 真氏登場。
バーテンダーになりたくて。
店長という要職を務めるアルバイターがいる。藤森も、吉野家でバイトながら店長職を命じられた。「私より年齢の高い人いましたが、どうなんでしょう。みんな店長はたいへんだから、なりたがらずにお鉢がまわってきたんだと思います」。それでも、いい勉強になった。大手資本で、マネジメントの勉強ができたからだ。「バーテンダー」としていつの日か、店を持ちたいと思うようになったのも、この頃のことである。「バーテンダー」を志した藤森は、フレンチの高級レストランに就職し、並行してバーテンダーの勉強も行い、街場やホテルでバーテンダーとして勤務するようになる。経験も積む。ある店のオーナーにスカウトされ、店を任された。グアムにある「TGIフライデーズ」も経験した。歌舞伎町のレストランでも勤務したが、その店は、半年間給料未払いのまま、倒産した。キャリアが長くなるにつれて、自信の一方で、漠然と将来に対する不安が生まれてきた。
ハイキャリアへの挑戦。
スペシャリストと呼ばれるには、才能も、根気も大事になってくるのだろう。バーテンダーも、スペシャリストに違いない。ただ、その道は、想像以上に長い。数年で覚えるには、レシピ一つとってもあまりに膨大な数があるからだ。「私のキャリアを改めてふりかえってみたんですが、カクテルがつくれて、それなりにお酒を知っている程度のレベルでしかないと悟ったんです。言い換えれば、何ひとつ誇れる強力な武器がなかったんです」。もっと広範囲な知識を修得しようと、藤森はビール、蒸留酒、日本酒、チーズに関する知識を勉強し、資格を次々に取得する。その先にワインという領域が広がっていた。「バーテンダーはさまざまな酒類の知識を持っていなければいけないんです。ただ、カクテルのレシピだけでも膨大な数があり、それで精一杯なのです。そのうえ、無数にあるワインを勉強するなどとてもできないと思っていたんですが、ビール、蒸留酒、日本酒とくればワインも避けて通れないと思うようになったんです」。めざすはソムリエ。利酒師やビア・アドバイザーなどの資格を取得したことで、つぎの、避けては通れないステップがみえてきたということなのだろう。ハイキャリアへのチャレンジが始まった。・・・・。
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