in-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”に株式会社トラジ 代表取締役 金 信彦氏登場。
母のもとで修業。「トラジ」1号店オープンまで。
「私は、兄弟のなかでいちばん早く母の手伝いをするのですが、離れたのもいちばん早かったんです。長男は、日本の大学を卒業し、就職します。次兄は、高校を卒業して金融機関に勤めました。私は、大学を卒業して、母の手伝いをはじめました。だから、店に入ったのはいちばん早かったんです。当時、バブルということもあって、店舗数が拡大していきます。最盛期には6店舗ありました。それで、兄2人もいっしょにはたらき始め、現在は、次兄が社長を務めています。兄たちがもどってきた一方で、私は、母とそりが合わなくなっていきます。母は料理も、接客も抜群で文句の付けようもないのですが、スタッフに対する態度があまりに厳し過ぎると私には思えたのです」
「そういう意見をぶつけているうちに、母から『それじゃ、あなたもお店を経営してみなさい』と言われるんです。簡単にいえば、でていきなさいということです(笑)。もちろん、母子ですから、独立する店も母が探してくれました。それがトラジの1号店となる恵比寿のお店です」。いまでこそ恵比寿といえば、人気のエリアだが、金が独立した当時は、焼肉店もトラジを含め3店舗しかなかったそうだ。
2店のうち一方は、超高級店、もう一方はチェーン店だった。「自信がなくはない。仕込みは全部、私が担当していたし、母から料理も、タレの作り方も、丹念に教えてもらっていましたから。ただ、いくら自信があっても、初めてですから期待があれば、不安もある。そういうなかで、オープンの日がやってくるんです」。 ・・・・。
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