in-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”に株式会社ル・クール 代表取締役 橘 秀希氏登場。
TVドラマ「ライスカレー」でシェフの道へ
話は高校時代まで進む。高校は県内でも有数の進学校だった。「不良とも、生徒会の連中とも付き合えるバランスのいい人間」だったそうだ。公立高校だったが、学内推薦があり、ある程度の大学なら推薦で進学することができた。もちろん成績がいいことが前提だが、橘の場合は、推薦を受けられるだけの内申点があった。だから、3年の夏、担任の先生に言われたことも、「推薦で進学できるから、とにかく何も問題を起こさないでくれよ」の一言だった。橘も、その気でいた。受検間近の高校生だが、勉強をしないでいいのだから、気楽なものだ。
ところが、あるTVドラマを観て橘の人生は、180度転換する。ドラマの名は、「ライスカレー」。カナダでライスカレーショップを開業しようとした青年たちのお話である。「ライスカレーを観ましてね、そうだ、料理人になろう、スイッチが入ってしまったんです」。高校3年の秋のことである。
「大学に進学せず、料理人になる」、料理人になる決意を告げると父は怒った。「もともと父はサラリーマン志向の人なんです。兄弟はもちろんですが、従兄弟まで使って辞めさせようとしました(笑)。いったんは大学に進んで、料理人になるにはそれからでもいいじゃないかなど、いろんな説得をされましたが、大学に進んでもやりたいことはなかったし、時間も無駄にしたくなかったんです。それで反対を押し切って辻調理師専門学校に進みました」。橘青年、18歳の決意だった。・・・。
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