in-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”に株式会社幸楽苑 代表取締役社長 新井田 傳(ニイダ ツタエ)氏登場。
原点は父、司氏が始めた「味よし食堂」
「幸楽苑」の歴史を辿れば、ある小さな食堂に行きつく。1953年、福島県の会津市に開業された「味よし食堂」だ。創業者は新井田司氏。新井田傳の父親である。「父は電力会社に勤めていました。55歳で定年を迎えましたが、子どもたちはまだ学校に通っていました。末っ子の私はまだ小学3年生。だからまだまだ引退はできないと、退職後に大衆食堂をオープンしました。それが“味よし食堂”です」。
オープン当初は、父と母の二人。深夜営業に目をつけた両親は、真夜中まで働いた。「雪深いエリアですから、冬の深夜になると膝まで雪が積もる。雪を踏みしめ、2キロの距離を父と母は毎晩、歩いていたそうです」。
「深夜帯でなければ、素人が始めた店にわざわざ来ない」という父、司氏の判断だった。それが功を奏して、客が増えた。研究熱心な司氏は、人気メニューも開発。従業員も次第に増えた。店で働く父母をみて、新井田は育った。いい印象ばかりではない。「店を開いてからは母も仕事をしていましたので、私は祖母と姉たちに預けられたようなものでした。忙しい父と母をみて『絶対、店などやるものか』と思っていたように記憶しています」。・・・・。
株式会社幸楽苑 代表取締役社長 新井田 傳(ニイダ ツタエ)氏
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