in-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”に株式会社マルハンダイニング 取締役社長 佐谷友巳氏登場。
宮大工の父と、体の弱い母と、スポーツ好きな少年。
佐谷は1972年9月、東京の亀戸に生まれる。「父も、亀戸の生まれです。宮大工で週末にしか帰ってこない人でした」と佐谷。ウィキペディアによれば宮大工は「渡り大工とも呼ばれ、何年も家を離れ社寺のある地に居住して材料、技法を検討しながら仕事を進める」のだそうだ。佐谷の父が週末にしか帰ってこなかったのも、そのせいだろう。
「厳しい父でした。『人に迷惑をかけるな、弱いものイジメはするな』と教育されました」。父が子どもたちに厳しく接したのは、母親が心臓を患っていたことにも関係するのかもしれない。佐谷が小学校に上がる前のこと。母が長期の入院を余儀なくされ、2歳離れた妹と2人、親戚の家を転々とすることになった。親戚といっても他人の家である。2人は小さな体を寄せ合って暮らした。これが兄妹の絆を強くする。幸い、母は2年後に無事退院した。だが、完治したわけではなかったようだ。
「小学生の頃、父から『母はいつ死ぬか分からない』と、そんな風に言われました。脅かして、しっかりさせようと思ったんでしょうね。それからです。母親を見る目が変わりました。家の手伝いを積極的にするようになったのも、その一言があったからです」。・・・・つづく。
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