in-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”に株式会社北斗 代表取締役社長 加藤宏一氏登場。
カメラマンを志して。
尖がっていた。流行の先端を走っている、そんな気分に浸っていたのだろう。大学に進学したものの、最初の数週間で行かなくなってしまった。そんな加藤だが、一つだけ志すものがあった。カメラマン。これはホンキ。「音楽もできないし、よしカメラマンになろうと。でも、専門学校も出ていないし知識があるわけじゃない。あるカメラマンのアシスタントになるんですが、車を持ち込み、ガソリン代もこっち持ち。その車でカメラマンをロケ地まで連れていって、スケジュールを組み立てる。寝る間もない生活が始まりました。もちろん無給です。ただ、代わりに師匠であるカメラマンが手取り足取り、惜しみなくテクニックを教えてくれたんです」。3年、そんな生活が続いた。大学5年生。大学に行ったのは、5年間でわずか2ヵ月足らず。「女の子にきゃあきゃあ言われにいくようなもんでした」。だが、足元をみれば暗澹たる思いにならざるをえなかった。「ギリギリ生活できるようなカメラマンにはなれたかもしれません。でも、一流にはなれない。3年教わって、気づきました。同じものを撮っても師匠とはぜんぜん違うんです」。ツテを頼って、売り込みにいったこともある。だが、結局、相手にしてもらえなかった。プロの壁はあまりにも高い。加藤は悄然と立ち尽くすしかなかった。・・・。
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