in-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”に有限会社アンティシペーション 代表取締役社長 岡田康嗣氏登場。
祖父の代から続く日本料理店の跡継ぎの誕生。
漠然とだが、子どもの頃から将来は食べもの屋をするんだろうな、と思っていた。実家が、日本料理店を経営していたからだ。厨房に入り、遊んだ。さまざまな食材を魔法のように料理する職人たちに見惚れていたこともある。「中・高生になる頃には、天ぷらも揚げていましたし、鰻を捌いたりもしていました」と今回、ご登場いただく有限会社アンティシペーションの代表取締役社長 岡田康嗣は子ども時代を語り始める。小学校時代には剣道を習っていたものの中学になるとさほど熱心になれず、もっぱら友だちと連れ立って遊ぶようになった。親から言われていたことは、とにかく警察の厄介になるなということだけ。「勉強しろ」とも言われた記憶がない。「実家が祖父の代から続く、日本料理店だったこともあったんだと思います。祖父の武勇伝も聞かされて育ったことも影響しているのでしょう。小さな頃から事業に興味があった。だから勉強していい大学に進もうとは思わなかった。いつかオレも食べもの屋をやるんだろうな、というのが当時の漠然とした将来像でした」。「一方、将来のための勉強というわけではありませんが、中学生時代から美味しいお店に足繁く通っていました。自転車に乗って、有名な蕎麦屋さんまで足をのばしました」。グルメ少年と言えばいいのだろうか。スポーツやゲームに熱中するはずの子ども時代から、「食」に興味を持つとはなかなか渋い趣味である。料理店を経営する両親たちは、そんな息子の話に聞き目を細めていたかもしれない。・・・。
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