in-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”に友和会館株式会社 代表者 塙 良太郎氏登場。
破天荒な父。その息子は、恥ずかしがり屋で、泣き虫だった。
「良く女の子と遊んでいた」。塙、小学生時代の記憶である。姉と、姉の友人のお尻を追いかけていたのだろう。「小学生の頃は、大人しく、恥ずかしがり屋で良く泣いていました。そんな泣き虫の息子を、父はたいへん可愛がってくれたんです。ただ、良く殴られもしました。たとえば『1日15分、本を読め』と言われていたんですが、できない日もあるじゃないですか。すると、『約束を守らない』とゲンコツが飛んでくるんです」。「勉強はできたほうですね。中学になって成績の順位が掲示されるようになってからは、2位に落ちたことは1度しかありません」。
スポーツも万能で、中学から始めたというバトミントンでは関東大会まで勝ち進んでいる。「ともかく父は教育も熱心でした。ちょうど『俺たちひょうきん族』という有名な番組があったんですが、私は、一度も観たことがありません。そんな時間があれば、『勉強をしろ』というわけです」。
こういう風に彼の父の話を聞いていると厳格な人をイメージしがちだが、実際は、違うようだ。「破天荒という言葉がピッタリな人でした。聞いたところでは、鉄鋼商社に勤めていたらしいんですが、インドへ行けと言われて辞め、たまたま友人から誘われた保険代理店に入り、千葉県でトップセールスマンに。その後、倉庫業などを始め、私が生まれて数年後に東原産業を興したということです。酒癖が悪く、母とは毎晩ケンカです。新たな事業にも、さんざん手を出しては失敗しました。もちろん成功したこともあって、私はお坊ちゃまのような暮らしを後々させてもらえるようになるんですが(笑)」。
そんな父は、塙にとって<怖い存在でもあり、憧れでもあった>そうだ。・・・。
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