in-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”に株式会社エムアンドケイ 代表取締役 木下孝治氏登場。
鶏口となるも牛後となるなかれ、は父の口癖。
木下にとって、父の存在は小さくない。インタビューを通し、そういうイメージを抱いた。若くして建築の道に入り、事業を興し成功に導いた事業家としての父を尊敬しているのだろうか。「もちろん、それもある。けれど、私は父の生き様が好きなんです。父から良く言われたのは『鶏口となるも牛後となるなかれ』という言葉です。また、『武士は食わねど高楊枝』なんて言葉も教わりました。とても、プライドが高い人でした」。そういう父の背を末っ子の木下は、いつも眩しく見上げていたのだろう。木下も、やがてこの父に負けないほど、プライドの高い人間になっていく。お金を無駄に使わないことも、これだと思えば思い切って投資するきっぷの良さも父にどこか似ているような気がする。さて、この父の事業を木下が引き継いだのは、27歳のときである。23歳で結婚、24歳で子どもも生まれている。とはいえ、2代目社長となったものの、引き継いだのは事務所と看板のみだったと木下。資金の援助も受けず、取引先もゼロから開拓したそうだ。実質の創業である。小さい会社だが、見事、鶏口となった木下は、この後、どのように会社を育てていくのだろうか。ちなみに引き継いだ事業は建築業。飲食店とはまるで異なる事業である。・・・・。
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