in-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”に株式会社レインズインターナショナル 代表取締役社長兼CEO 西山知義氏登場。
渋谷のワンルームマンションで起業。
「渋谷にワンルームのマンションを借りて、起業しました。後輩と2人。彼が最初の社員です。最初の半年間ほどは、後輩に給料を払うので精一杯でした。ぼくはもちろん無給。賃貸の案件が徐々に増え、仲介を始めたことで新たに社員を雇う余裕もようやく生まれました。ですが、当時の不動産営業といえば完全歩合給です。うちの給与システムもそうでした。だから、離職が激しい。なかには仕事の途中にパチンコに行く社員もいる。振り返れば、経営者としてぼくが未熟だったのでしょう。『どうして、できないんだ』。そんな風に怒られて、モチベーションが上がるわけはありません。結局、ぼくは営業という仕事はできたけれど、マネジメントは、てんでできなかったんです。それどころか、社長と社員という信頼関係も成り立っていなかった。それを証明するような、一つの事件が起こりました。設立から3年後、金庫から600万円のお金が消えてなくなったんです。横領です。犯人は、社員の誰か。警察にもそれ以上は、わかりません。結局、10人中2人を残し、それ以外の社員はすべて解雇しました」。真犯人はもちろんまだやぶの中。だが、それから数ヵ月後、辞めさせた社員たちが会社をつくった。資金は、間違いなく金庫に眠っていたものが使われたのだろう。歯を食いしばった。社会という組織が理不尽だというのはわかっていたが、人までこうも理不尽だとは思っていなかったからだ。・・・・・。
株式会社レインズインターナショナル 代表取締役社長兼CEO 西山知義氏
(社長記事やグルメ情報など飲食の情報はキイストンメディアPR事業部まで)
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