in-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”に株式会社コメダ 代表取締役社長 布施義男氏登場。
名古屋に配属。これが奇しき縁の始まり。
「最初の配属は名古屋です。同期2人。大手は先輩たちが担当していましたから、ぼくたちは小さな酒屋や飲食店回りが日課です。当時のサントリーといえばオールド全盛期。オールドは売れるから、もっぱらビールの営業です」。夕方から店回りが始まる。「だいたい5軒が目安です。30分ぐらい飲んで食べて。店主の方に営業します。酒屋さんには自動販売機を置いていただいたりしました。自販機を置くと商品が補充できるからです。楽しくはありましたが、今やれと言われても無理ですね(笑)」。ちなみに布施の同期となる人間はサントリー全体では大勢いる。飲食の戦士にも、多数ご登場いただいている。全員が個性的といえば、怒られてしまうだろうか。そんな個性派ぞろいのなかで布施も異彩を放つようになる。「当時、佐治敬三さんの命令で、ファーストキッチンの数を一気に増やすことになったんです。マクドナルドが300店、ファーストキッチン60店舗の時代です。それで、東京に呼ばれるんです。若くて、元気な奴ということで」。最初は、店舗に出て接客もした。「学生時代も飲食でアルバイトをしたことがなかったので、高校生のアルバイトの子が先生です。新鮮でしたね。それに楽しかった。何しろ現金商売。リアルに商売を感じることができました」。その後、メニュー開発などの要職を務め、いったん出向が解かれたが、2001年から常務として復帰。2004年には社長に就任している。だが、それはまだ先の話である。・・・。
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