in-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”に東急グルメフロント株式会社 代表取締役社長 木村知郎氏登場。
兄が諭した一言でコンプレックスが消える。
少し時代を巻き戻し、大学進学を目の前にした当時の話もお伝えしよう。実はこの時、木村は、周りの声が気になってしかたなかった。「兄はもちろんですが、親戚もみんな出来がよく、悪くて『早・慶』という感じでしたから。私は成蹊大学に行きたかったんですが、なかなかふん切れなくて」。そんな時に、木村は初めて兄に気持ちを打ち明けた。「すると兄は『何を気にしているんだ、行きたいところに行けばいい』と言ってくれたんです」。あれ、なにか違うなと、木村は思ったのではないだろうか。自分が気にしてたのはなんだったんだろうか、とも。ともかく、その一言で、兄に対するコンプレックスまで一気に消し飛んだそうだ。木村を長年覆っていた一つの殻が破れた瞬間だった。ゼミの教授の話が、その後の木村を形作ったと話したが、この時点で木村の人生がリセットされていたこともまた大きな意味を持つのではないだろうか。 ・・・。
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