日曜の深夜「NNNドキュメント' 08」で“箱 車 の 喜 び 自立の家 初めての青春”というタイトルのドキュメントだったが、大変感動した。
山口県宇部市に住む米原ろしゅうさん(74)。
昭和8年7月17日、山口県阿武郡阿武町奈古にて出生。生後3か月で高熱のため脳性小児麻痺となり、一度も歩く感覚を味わっていない。両親は、社会から隔離しないで世間の人の目に触れさせてふつうに育てる。それが今日の地域で生きる基本となっている。12歳で終戦を迎える。戦争の悲惨さを身をもって体験する。その当時の障害者は就学案内すら受け取れず、読み書きは独学で取得し、本をいろいろ読み知識を取り込む。20歳で将来のことで悩み続ける。株式投資について8年がかりで学び、30歳で株式投資コンサルタントを始める。40歳でタバコ販売許可を苦難のすえ取り、9年間地域の人たちとコミュニケーションを取りながら生活し、その経験が現在の地域で生きる基盤となっている。65年間介護してくれていた母が88歳で亡くなったが、現在もホームヘルパーの1日4回の支援で在宅生活を続けている。重度の身体障害をもった自分だからできることを見つけて、バリアフリーの街づくりなどの障害者運動や障害者のピアカウンセリングをされている。
思うように動かせるのは口と左手だけ。車いすではなく「箱車」と呼ばれる弟手作りの乗り物で一人暮らしを満喫する。自分の意志で食べる、動く、考える。その全てが喜びだと言う。
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「ふつう」に自分の意思で動け、「ふつう」に生活できる自分はなんと幸せか。ほんとに感謝。