最初に取極を結んだオーストラリアの人気は高く、日本からワーキング・ホリデーを目的に渡航する青年は毎年約1万人と全ワーキング・ホリデー制度利用者(メーカー)の半数を占めている。特に日本から最も近く、直行便の出ているケアンズを選ぶワーキング・ホリデーメーカーが多い。
同じ理由で、直行便の出ていないアデレードやタスマニアなどは、他都市経由にて入国する必要がある。
さらに、オーストラリアは2005年から過疎地域の農場の人手不足対策のために実施していた農場での3か月の季節労働実施者に対する2回目のワーキング・ホリデー査証発行(希望者のみ)を2006年7月1日以降、畜産関連作業(羊毛の刈り取り・食肉解体)や林業・漁業にも拡大し、現在申請者が増加している。
今回の措置で滞在できる期間は今の最長1年から2年になる。「農場での3か月間の季節労働」という条件は過去にさかのぼって適用されるため、既に帰国した人でも対象年齢(18~30歳)なら、証明するものがあれば2回目を取得できる。
2回目のビザは1回目をそのまま延長する形も可能で、ワーキング・ホリデーでオーストラリアに滞在中の若者が2回目の資格を得ようと季節労働を始める動きも出ている。オーストラリアでは多くの農家がワーキング・ホリデーの若者を貴重な労働力とみており、今後の増加に期待している。
オーストラリアでは、「ラウンド」という旅行をするワーキング・ホリデーメーカーも多い。これは、オーストラリアを一周ぐるっと回ってみる、という形態の長期旅行といえる。ワーキング・ホリデーの締めくくりに行ったり、ラウンドしながら滞在地を変えたりとさまざまな形態が見られる。
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