in-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”に株式会社ねぎしフードサービス 代表取締役 根岸榮治氏登場。
東京発の飲食店で大ヒット
飲食店経営に関する本を主軸とする大手出版社の編集長と懇意になった根岸氏は、情報交換の末に福島でカレーの店を出店する。
「編集長が売れっ子の建築士も紹介してくれ、福島県では強烈に斬新な店を作りました」。
国民金融公庫に何度も足を運び手に入れた300万円を元手にオープンしたそのお店は、想像をはるかに越えるヒットを生み、それをきっかけに根岸氏は東北に多店舗展開を行なっていく。
「仙台、郡山、日立、水戸に20のお店を続々オープンしました」。“いわき市郊外2000坪の土地に南仏風のレストラン”とはこの時作ったもので、半年がかりで建物が造られるさま自体が広告効果を生み、レストランはオープンから連日行列ができ、1時間待ち、2時間待ちの店として有名になった。
「今では考えられないことですが、どんなに待っても楽しく食事をし、次も来てくださる。まるで街の導線が変ったようで、美味しい物は楽しい街を作ると実感しました」。
そこはハンバーグやピザやパスタなどいわゆる洋風の食事を提供する店だったが、20店の業態はバラバラ。喫茶店、ラーメン店、和食店、貝専門店…。広域・多業態の店舗展開は“東京の流行を地方に持ってくる”というビジネス手法で成功していった。 ・・・。
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