in-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”に株式会社きちり 代表取締役社長 平川昌紀氏登場。
本文より~
「ユダヤの商法」と「思考は現実化する」。出会った二冊の本。
平川が外食で起業をめざした背景には二冊の本との出会いがある。一冊は、日本マクドナルドを創業した故藤田 田氏の「ユダヤの商法」である。「ユダヤの商法を読んで、これからは食と女性がターゲットの時代になると確信しました。それで、<外食産業の新スタンダードの創造>というビジョンを設定したんです」。ちなみに、平川の世代は、ファミリーレストランの勃興と衰退を同時に観ている。セントラルキッチンを軸にしたチェーンオペレーションはたしかに一つの時代を築いたが、すでに全盛期のパワーはない。そう考えると、外食は移り変わりが早い。ならば、自分にもまたチャンスがある。新たなスタンダードを創造することで、新たな外食ビジネスのイノベイターになれるのではないか、と平川は考えた。
もう一冊は、ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」である。「この本を読んで起業を決心した」と語っている。二冊の本との出会いは、平川の創造的かつ野心的な部分を刺激したのではないだろうか。
ところで本を読むということはどういうことだろう。先達がさまざまな経験を通して手に入れた思考やノウハウを、時間をかけず手に入れることだという人がいる。彼によれば、本を読み、活用するということは、たとえるなら数学者たちが苦労して編み出した方程式を利用するようなものなのだそうだ。
もちろん、文字と格闘しただけではない。外食で起業すると決めた平川は、肉体労働など賃金の高いアルバイトに精をだし、お金がたまると、それを軍資金にホテルの高級レストランなどで食事をした。味とサービスの研鑽である。印象に残っているお店を伺うと、神戸三ノ宮にあったある店の名が挙がった。「8割が女性なんです。若い女性だけじゃなく、年齢層も広い。インターネットがない時代で、口コミだけなのに、行く度に行列です。私も、女性客をターゲットにと考えていましたので、勉強になりました」と語っている。 ・・・・・。
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