in-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”に株式会社南国酒家 代表取締役社長 宮田順次氏登場。
1967年、宮田家に次男誕生。
「南国酒家」が誕生するのは1961年。宮田の祖父にあたる宮田慶三郎氏が創業オーナーである。初代社長は蘇 杰(スー・キット)氏という中国人だった。「祖父は歯科医師で、医学博士でした。アメリカの学会に出席した際、マンションに感銘を受け、帰国後すぐに不動産開発会社を立ち上げ日本で最初のマンション『渋谷コープ』を開発しました。このマンションの地下に、初代社長の蘇さんが中国料理店をつくり、祖父がオーナーを務めることになったんです。店名は『南国酒家』渋谷店。南国酒家、50年の始まりです」
創業店がオープンして4年、原宿に2号店が開業する。その2年後に、次男の宮田が生まれる。
「祖父は歯科医でもあり、不動産会社の経営もやり、3代目の南国酒家の社長もしますから多彩な人です。また明海大学(旧城西歯科大学)、朝日大学(旧岐阜歯科大学)の創設者も祖父なんです」
「父はといえば、もともと丸善石油(現コスモ石油)で人事をやっていましたが、祖父に請われ立ち上げ間もない南国酒家に入ります。いかにオールマイティな祖父でも、さすがにレストラン事業までは目が届かなかったからです。祖父の次の4代目社長は父で、現在も父がオーナーです」・・・・・。