in-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”に株式会社ティオスグループ 代表取締役 石橋隆太郎氏登場。
親子2人の旅の始まり。
まだ1歳の頃だった。石橋は母に連れられ、東京都大田区の大森のアパートに引っ越した。両親が離婚し、離婚した石橋の母を厳格な母方の祖父、祖母が勘当したからだ。「当時は理由はともかく離婚なんて、考えられなかったんでしょうね。一応、名家だったこともあったんだと思いますが」。
親子2人。石橋を保育所に預け、母は飲食店で朝から晩まで働いた。「私が小学校に上がる頃に、母は自分の店を開きました。<クラブ ラ・ジョロナ>です。モーニングから、ランチは名物のハンバーグランチ、夜は夜でラテンギターの弾き語りがあるようなお店です。当然、母はずっと店にいますので休みの日以外は夕食も私一人です。学校から家に帰るとテーブルに千円札が置いてあって、それで中華、とんかつ、そばをローテーションで食べていました」。
すれ違ってももちろん親子。心はつながっていた。自分のために母ががんばってくれている。そう思うと無理もいえなかった。朝は母を起こさぬよう、一人準備して学校に向かった。朝ご飯はどうしたんですか? と聞くと、「食べたことがない。だから、いまでも朝飯は苦手」との答え。「ホテルに泊まったときに朝食が出てくるじゃないですか、すると、どうしたもんかなと思っちゃうんです」と石橋は笑う。・・・・。
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